【英語学習-基礎編まとめ】英語学習法ロードマップ
はじめに
英文法の学習から英語4技能の内「読む」「聞く」「話す」の基礎能力を養う体系的な道筋を示した「英語学習法ロードマップ」をご紹介します。ここでは英語学習全般にスポットを当てています。
英語学習法ロードマップ
■英文法の知識、基礎的な発音知識
英文法の知識:高校のグラマー授業の範囲を理解し暗記することです。後に行う長文読解を行うためには全ての文法を暗記しなければなりません。英文法の参考書を1つ丸暗記すると良いです。
基礎的な発音知識:英語のスペルには発音する際のルールがあります。母音の読み方、子音の読み方、文中に母音と子音があったときなどいくつかのルールがありますが、現在日本の教育現場では教えられていません。大学受験では大きな問題にはなりませんが、将来英語を聞いたり話す場面に遭遇した場合適切な発音を習得していないと大きな障害になります。英語学習の初期にある程度発音を学習すると(日本人訛りは決して消えません)新しい単語を覚える際に二度手間になりません。
英文法の問題を解く:インプットした英文法の知識をアウトプットし定着させます。大学受験レベルの文法書で問題ありません。
■「読む」+「聞く」編
「読む力」とは単語力+文法知識+精読力+速読力のことです。これらの能力を身に着けるトレーニングとして品詞分解、単語暗記、精読、音読があります。
「聞く力」とは、音を音として理解する力のことです。この能力を身に着けるトレーニングとして音読、聞き込み、音声変化、リピーティング(シャドーイング)があります。また聞く力は読む力を前提としています。読んで内容が理解できなければリスニングもできません。読む力と聞く力は同時に鍛えます。
品詞分解:品詞分解とは文章の主語、動詞、目的語などに分解するトレーニングです。英語を正確に早く読み解く力を鍛えるためには長文に対して品詞分解が有効です。分解することによって英語の正しい語順、文法の理解度をはかります。
英単語の暗記:単語の知識は文章の理解度に比例します。分かる単語が多ければ文章の内容理解も進みます。中学レベル、高校レベル、TOEICレベル、TOEFLレベル、ニュースレベルなど目的により必要な単語レベルは異なります。暗記する際はアクセント・発音を音を聞き口に出して覚えてください。
精読:品詞分解や単語暗記が出来たら文章全体の内容理解に努めてください。
音読:音読は英語を英語の語順で理解する効果的なトレーニングです。口に出し音読することで「読む」力と「聞く」力を鍛えることが可能です。英文に対して20回以上音読してください。
音読の詳細は下記記事を参考にしてください。
リピーティング/シャドーイング:英文を正しく聞き取れているか確認するためのトレーニングになります。
音声変化:「聞く」力を伸ばすために最も重要なトレーニングです。まず音声変化の知識がなければリスニング出来ないことをYoutubeチャンネルの「ニック式英会話」で実感してください。論より証拠です。その後、「5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる」で基礎的な音声変化について学習してください。
聞き込み:内容を完全理解するまで何十回と音声を聞いてください。多くの人が圧倒的に聞きこむ回数が少ないです。また時間の感覚を空け再度音声の聞き込みをするとどこが聞き取れないか明確になります。
■「話す」編
一人Speaking:一人で可能なスピーキング練習
瞬間英作文(クイックレスポンス):英語が瞬間的に口から出てくるようにするトレーニングになります。もとは「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」の著者が提唱したメソッドです。日本語文から英語に訳すためのスピードを鍛えます。
説明や一人二役のロールプレイ:社会人なら自社製品をプレゼンしたり学生ならゼミ発表をする機会があるかもしれませんが、それらを応用し何かを英語で説明するトレーニングです。自己紹介も自分を説明するトレーニングになります。一人二役のロールプレイとはあるシチュエーションを想定し2人の会話を1人で行うトレーニングです。説明が一人のシチュエーションに対して一人二役のロールプレイは二人の登場人物がいるシチュエーションになります。
2人で行う双方向コミュニケーション
オンライン英会話:「話す」力と「聞く」力が問われるトレーニングです。
目的や用途に合わせてさまざまな英文に触れる
上記で紹介した学習過程を基礎として大学受験、ビジネス英語、資格勉強に生かしてください。学習目的により英文や単語は異なってきます。
何を目的としているのか?:資格の点数?大学受験?どんなビジネス状況を想定した会話?
どの英語能力を伸ばすのか?:「読む力」?「聞く力」?「話す」?
その英語力を伸ばすためにどんな対策をしないといけないのか?
ロードマップを参考にしながら自分自身に合わせアレンジしながら学習を進めてください。
参考文献・学習ロードマップの裏付け
■全体的に
TOEIC(LR)満点&英検1級&言語学修士をもつ翻訳家さんのツイートから
●初心者(頭で理解)
文法・発音中心に基礎固め
→学習ロードマップの英文法の知識、基礎的な発音知識、英単語の暗記に相当する部分です。やはりスタートはここからでしょう。
●中級者(体で理解)
たくさんテキストを読んで、音読して英語に慣れる
→読む聞く偏において文章に対する品詞分解・音読と重なります。
【理想の英語上達のステップ】
— macha@パパ翻訳家 (@natively_fun) 2019年2月1日
●初心者(頭で理解)
文法・発音中心に基礎固め
↓
●中級者(体で理解)
たくさんテキストを読んで、音読して英語に慣れる
↓
●上級者(感覚で理解)
テキストを離れて、海外ドラマ・洋書で「生の英語」にたくさん触れる
■読む聞く偏の聞き込み
逆説的かもしれないが、英語を「話せる」ようになりたい人は、たくさん「聞く」と良い。英語の音に耳が慣れて、いろんな表現を覚えて、英語で思考できるようになれば、自然と英語が口から出てくるようになる。赤ちゃんの言語習得と同じで、100インプットすれば、ようやくアウトプットが1出てくる感じ。
— macha@パパ翻訳家 (@natively_fun) 2019年7月24日
■一人で可能なスピーキング練習
PTE OA81、IELTS OA8.0、国連英検A級、TOEIC985を持つかわぐちさんのツイートから
注目は②の基礎英会話トレ。これは文法を一通り暗記したら文法の処理速度を上げる訓練をすべきだとおっしゃています。私の英語学習ロードマップでいう所の「話す」編、一人Speaking:一人で可能なスピーキング練習と同等の部分になります。文法の処理能力=Speaking力と言い換えることができます。副次的に英文を速く読めるようになります。
以下議論したtweet
英語ゼロからの学習手順✍️
— Masato Kawaguchi (@masato4230) 2020年8月21日
① 中学文法+発音+ゲルマン系語彙と語源
② 基礎会話トレ (音読+録画+分析+独り言)
③ 英検準1級目指す (洋雑誌+独り言)
④ TOEIC900目指す (英語ニュース+独り言)
⑤ 英検1級目指す (運用・認識語彙UP+洋画+独りプレゼン)
⑥ PTE90/IELTS9.0目指す (流暢生UP)
🙆♂️
②基礎会話トレーニングはどのへんを目標とすれば良いでしょうか🤔
— Hir@ (@HKK_note) 2020年8月22日
なかなか数値にするのは難しいとは思いますが、ゴールがないと永遠と英会話やってそうなので
基礎的な語彙(中学で習う語彙全て)が日本語で意味を考えなくても英語で考えて何かトピックを立てて有効に使えるぐらいでしょうか。SV, SVO, SVC, SVOO, SVOCのsimple sentenceをまずスラスラ言えるようにですね。Compund, Complex, Coumpund-Complex sentenceは単なる応用ですね。
— Masato Kawaguchi (@masato4230) 2020年8月22日
さらに
なぜ独り言が熟せない段階での英会話はNG?
— Masato Kawaguchi (@masato4230) 2020年6月6日
・独り言で英語を話すことの抵抗感を解消する必要性がある
・独り言でイメージトレーニングは初学者にとって特に必要
・何か英語で説明することはフリー会話よりも単純だが必須
・質問に一言で答えるだけの単調な会話になる可能性が高い
詳細はブログで✍️
まとめ
英文法の学習から英語4技能の内「読む」「聞く」「話す」の基礎能力を養う体系的な道筋を示した「英語学習法ロードマップ」を紹介しました。